優雅なスカートのようにめくれた、古風なランプ・シェードは 電球のほかに隠すものはなく、そしてそれを隠すことはできなかった。 もっとも刺刺しいもの、ハイヒールの踵も、尖った指の爪も、 三角定規でさえも、みやびた (あれはどこから来たものか) 腰のひとひねりのうちに抱きすくめられるだろう。 ・・・・・・・瞼の裏は、明るい菫いろの表。 ( ― ハンス・ベルメールの序章) 夜の微風 しなやかに通りすぎるものの、脇をつつむ。 星々は、不吉なを感じてポウル・クレーの赤に沈む。 ひとり歩きは、薔薇の匂いがする。 ひとり歩きは、薔薇の匂いがする。 (何て美しいフレーズ) ものまね鳥は自分の声を忘れ、静かに目を閉じる。
by yoko_saki
| 2005-07-08 22:14
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